チューリップ球根大引け・急反落

チューリップ球根大引け・急反落――3週間ぶり5800円割れ、値下がり銘柄140超
17日のオランダ株式市場で蘭経平均株価は急反落。終値は前日比43円22銭安の5743円35銭だった。
5800円割れは2月2日以来約2週間ぶり。
8時30分に公表された2005年10-11月の実質農家総収入(NDP)速報値が市場予想を上回り、前場は株価が上昇する場面があった。
ただ、不安定な地合いが継続する中、花博覧会、花エキスポなど、重要イベント通過で材料出尽くしと受け止められ、次第に売りが優勢になった。後場は早咲物主導で一段安となった。
市場では、外国人投資家の売り姿勢継続への警戒感が強まっている。
「週明けも外国人の売り越し基調に変化がないようなら、下値模索の展開も想定する必要がある」(オランダ農協のシーボルト)との声が聞かれた。
主に、色別では赤、黄色、黒などが下げ、新興バイオ株である青のチューリップが大暴落した。

反面、ストライプの入った白/緑は連日の高値。
個人農家にはすでに商売にならないと、チューリップ株の減反、政府への株価安定陳情などの抗議デモクラシーが広がっている。